大阪のザ シンフォニーホール。
チケットがまだ買えることがわかり、一日前に購入。高額な衝動買いチケットでしたが、心に残る素晴らしいコンサートでした。
ザ シンフォニーホールは満席でした。わたしは、1階の右側補助席!ちょっと椅子が固くて、お尻が痛かったです。
秋にぴったり。濃厚なプログラム
秋は夜が長くなってきて、暗い時間を楽しむ季節。ホットチョコレートのようなプログラムです。
ベートーヴェン:献堂式序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
フラームス:交響曲第1番
大人気のブルース・リウ
言わずと知れた2021年のショパン国際コンクールの優勝者ブルースリウ。ダンタイソンの弟子で、美しい音の持ち主。端正でピュアな音楽のつくり。自然の中に身を置くようにずっと聴いていたくなるピアニストです。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。ブルース・リウのラフマニノフの作品を生で聴くのが初めてでしたが、とても素敵でした。特にオケの表現力には脱帽。こんな素敵なラフマニノフを聞けてしあわせ。
ソリストアンコールは、J.S.Bach/ジロティ編曲の前奏曲ロ短調BWV855a。
鳴りやまないカーテンコールで、ショパンの小犬のワルツもサービス。
私は、ソロのアンコールで、じっくりとブルース・リウの音が聞けて、気持ちが落ち着きました。
チューリッヒ トーンハレ管弦楽団
トーンハレのオーケストラを生で聴くのは初めてです。プレーヤーの技術と音楽性が最高級!
そして指揮者ヤルヴィの熱量が半端なく、嵐のように揺さぶられました。
濃厚で、熱い大人の色気で迫るブラームスの交響曲第1番。そして、アンコールのハンガリー舞曲第5番。
ハンガリーのオケで聴くと、民族の文化が感じられる、現代風に言うとエモいハンガリー舞曲なのですが、ヤルヴィのハンガリー舞曲もすごかったです。ブーツで地響きたてるような迫力や、川べりですすり泣くヴァイオリンの情景がまざまざと目に浮かぶようでした。
ブルース・リウの大絶賛リポートを書くつもりが、ドカンとヤルヴィに気持ちを持っていかれて、口をふさがれたような気分です。
推しファンにちょっとびっくり
大阪の土地柄なのか、クラシックコンサートでは初めての光景。
推しファンが、最前列の座席で応援メッセージのボードを開いて持っていたり、終わると大きな花束をステージに駆け寄ってブルース・リウに渡したり。
ホールのスタッフさんの注意も無視しての大胆な行動にびっくりしました。
でもブルース・リウさんは、ステージで花束を受け取っていましたので、推し活さんはあちこちの公演でも元気に追っかけされているのでしょうね。
こんな光景はやっぱり大阪だけ?
関東のお友達にも聞いてみよう。
過去記事
神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代