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ピアノ奏法革命!お豆奏法とは?

ピアノ奏法革命『お豆奏法』講座

2022年12月4日神戸六甲アイランドのラ・サール・ディ・オルフェオにて、横浜在住の舘えりな先生が提唱される『お豆奏法』(通称)のセミナーがありました。(ムジカルド主催)私は、スタッフとして運営の協力をさせていただきました。

ロシアン奏法でもなく、重力奏法でもなく・・・

ピアノ奏法をカテゴリー別に分けて、どの奏法に似ているか?と考えたら、どの奏法でもないのが、舘えりな先生の提唱される『お豆奏法』。結果的に、倍音の響きが美しい、響きの波長が長い、ハーモニーの色が美しい、など音質に関して演奏者が欲しいと思うものが得られる手の使い方を説かれています。それは、なにかものすごいトレーニングをしてやっと得られるものではなく、ただ無駄な力を手放したら誰でもできる、という弾き方。

ピアノの音が鳴る瞬間にだけ意識を

楽譜には、作曲家の意図するものが全て書き込まれているので、演奏者はその一音一音を、楽器の構造的に正しい運動を意識して鍵盤の表面を触るように浅く打鍵するだけ。それだけで作曲家の言葉としての美しい音楽が生まれる。実際に速いパッセージや、鍵盤スピードをあげた時のフォルテの音などを、えりな先生自身のピアノの音を聴かせていただきました。

ジストニアやへバーデン結節でも動く、痛くない手にやさしい奏法

真面目に長時間、何年間もピアノを練習すると、次第に関節への負担から手に障害が現れることがあります。このセミナーに参加した人の中には、少なからず手に問題を抱えている人のお悩みもありました。指を酷使する原因は、肘から上の上腕の動きを止めて、手という末端の動きを特に肘を固定して指だけにさせている場合が多いとのこと。ピアノに触れているのは指ではあるけれど、ピアノを弾くのは指だけではない。手に問題を抱えた人もこの奏法だと、長く弾き続けることができます。

本当の脱力

脱力といえば、手首の脱力のみを意識する演奏者がほとんどかもしれません。本来は手先の運動に連動した腕の付け根からの脱力が必要であり、また上腕の重みがあることで、指で鍵盤に圧をかけずに楽に鍵盤が下がってほとんど何もしていないのに楽に音が鳴る。それはピアノの構造に余分な力を加えすぎないから、きしみや割れのない自然で澄んだ音の波動を生む〜。そしてその音色こそが、ピアノ本来の最も美しい音である、ということ。このことは、この日の調律をしてくださった大阪音楽大学で教鞭を執られていて、『ピアノのすべて』というベストセラーを著された青山一郎先生も本来のピアノの音で演奏できていない演奏者が多いと語っておられました。

ゆるむ〜という意識を持つ

ゆるんだ手でピアノを弾く。それにすべてが集約されている。それがお豆の奏法の奥義です。曲の難所もゆるんだ手で弾いていけば、どのように動けばいいかは、手が最善の動き方を教えてくれる。私自身は、『そうなのか〜?』と思いながら、日々のレッスンで生徒と試してみていますが、生徒もずいぶん短期間に譜読みができるようになって、演奏する音色も割れやきしみのような雑音が減ってきました。何より、私は手首骨折後に、指関節の結節が進行してしまっていたのが、痛みもなくピアノを楽しい気持ちで弾けることが嬉しいです。まだまだ全部わかったわけではありませんが、この奏法についてこれからも深掘りしていきたいです。

スタッフ一同記念撮影

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神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代

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