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ピアノ発表会

2024 神戸北町しばたピアノ教室の発表会

無事に今年のピアノの発表会が終わりました。今年の発表会のリポートです。

アレンジ花

ホールでの発表会は年に一度

教室では、1年間のイベントや学習カリキュラムの流れができています。

発表会は、大きなイベントですので、仕上がりから逆算して準備を始めます。

・ホールの申込み抽選~1年前に公的なホールに申込みをします。同じ日に別の団体の申込みがあれば抽選になります。

・プログラムの構成と選曲~(半年~3か月前)本人の希望も聞きながら選曲をします。昨年よりも成長がみられる曲やアレンジを意識します。教室で取り組んでいるその年のトレンドのものもプログラムに取り入れます。

・参加人数から割り出した会費の決定と徴収~発表会にはさまざまな経費がかかります。一番金額が大きいのがホールの使用料です。ほかには、お手伝いの人の人件費や発表会用に準備した小物や消耗品、プログラムの印刷代など。私の教室の場合は、私が一人で発表会の運営をしているので、私になにかがあっても当日の進行がまわっていくように、プロの写真とプロのアナウンサーをお願いしています。1か月前までに集金をしています。

以前は、レベル(演奏時間)によって金額を変えていましたが、最近は短い曲でも、こどもたちが何度か出演するプログラムを入れていますので、レベルや演奏時間が違っていても同一料金にしました。いまのところ兄弟姉妹割引は適用しています。

発表会の目的

毎年発表会を開催する目的は、こどもたちの成長の姿をご覧いただくことです。

最近は、教師の負担を減らすために学校での課外の活動が縮小傾向にあり、お勉強以外の場での発表を行う場が少なくなってきています。大勢の前で演奏することは大変なプレッシャーですが、マインドが鍛えられます。

また、MCやソロの歌などの役割を体験することで、声のトーンを工夫するなど、発表の体験がいろいろな場で役に立ちます。

コロナ期を経て変化したこと

昨年までは2部制で、観客が密にならないように、途中で入れ替えをする発表会でした。また、お客様が多くならないように、リアルタイムのオンライン配信をしていました。

その前のホールが閉鎖された年は、教室内で録画撮りをしてオンライン上に上げて、プログラム順に編集したURLをみんなで聴く~という発表会でした。合唱も一人ずつワンフレーズを動画編集でつないで作ったので、特別な思い出のあるコロナ過でした。

今年は、緩和されて世の中は通常通りに動きましたが、練習をしていた時期にも多くの学級閉鎖があり、予定通りにレッスンが進まないこともありました。オンラインでのレッスンも生徒も慣れましたので、臨機応変にリアルレッスンとオンラインでのレッスンを併用してやりくりしました。合唱練習や、合奏練習は、インフルエンザの学級閉鎖が直前週にあり、慎重に練習をとりやめたため、最後のリアル練習ができず、『動画をみておいてね。』のまま本番を迎えてしまいました。

今年のプログラム構成

お豆奏法のおかげでできること

2年前から奏法の改革をしているところです。私自身の演奏は、ショパンのバラード第2番という大曲で、非常にチャレンジレベルの曲です。だんだん、年が上がってくると、弾いておきたい曲というものがありながら、身体は無理が効かなくなるということに直面するのだと思います。それを、気持ちも体もゆるめる奏法で、とりあえず取り組んでみることにしました。現在の実力の結果ではありますが、曲中のコンテンツについては、奏法を変えてできるようになった部分も多くありました。特にへバーデン結節の手で練習しながらも手や指を全く痛めなかったことが、大変うれしいことでした。生徒とともにホールの響きを楽しめる機会をこれからも大切にしたいと思います。

第1部は中学生以上の演奏

コロナ期の2部制だったときに、先に大きな生徒さんの演奏にしました。

ふつうは、小さな子が先に演奏をして、あとで大きな生徒が演奏をすることが多いです。私の教室もいままではそうでした。そして最後に集合写真を撮る。そのときに、小さな子が写真の時間を待つのに疲れて笑顔がなくなってしまっているのです。あんまり大きな生徒の演奏も聞かずに、ロビーや楽屋にいるのを見かけることもありました。

そこで思い切って大きな生徒さんの演奏を先にして、そのあとで集合写真を撮ることにしました。

小さな生徒さんは早めに来られる人が多いので、結果的に大きな生徒さんの演奏時には客席にいます。

そして集合写真も、ワクワクしながらニコニコ笑顔で撮影できるようになりました。

野球少年兄弟連弾の『六甲おろし』

これが一番よかった、という感想をいただき、喜んでいいのかどうか。ですが、かわいい女の子たちが音楽に合わせて踊ってくれたので、会場は盛り上がって手拍子喝采でした。

全員合唱は、教室のできごとをスライドショーで

今年は、合唱曲の『COSMOS』を歌いました。とくに2番の歌詞が好きです。

「ぼくらはひとつ。みんなみんな。」演奏者のプロフィール写真のほか、教室の1年をふりかえった写真を曲に合わせて次々と繰り出しました。(スタッフの学生に1小節1スライドを繰る練習をしてもらいました。笑)

お家の人には、教室の様子がわかっていただけたのではないかな。

私もスライドの写真を選びながら、思い出を反芻できました。

第2部はストーリーのある音楽をみんなで

今回使用したホールは、設備が新しくて、スライド上映しながらの演奏ができます。

というのは、ある程度周りを暗くしないとスライドは映りにくいのですが、神戸市北神区民センター(有馬ホール)は、ピアノを照らす照明がスライド投影に影響が少ない構造になっているのです。

そういったホールの特性を生かそうと、絵本のような組曲を昨年以来、スライドを使って演奏するプログラムを入れています。今年のプログラムは、樹原涼子作曲『だいすきくまモン』(音楽之友社)全曲をリレー演奏。

次に、バロックのたのしみというコーナーで、J.S.バッハやメヌエットの踊りについての画像を用いた解説つきバロック曲の演奏、それから、ポップスのアニメの主題歌を数人ずつが演奏しました。

第2部は視覚でも楽しめるコーナーになりました。

これら、合同練習のときは、家の壁にプロジェクターで絵を映しながら練習しました。

第3部は幼児~小学生の演奏

そして、そこからかわいい小さい子の演奏が始まります。みんなで力を合わせた合同プログラムで、ステージに立つことに少しなじんでいますので、ソロの演奏もだいたいスムーズです。足台、ペダル、連弾椅子など、お手伝いスタッフの大学生とそのつど設営しつつプログラムを進めます。無駄に全体の時間が延びないように、演奏者の入れ替え時間やセッティングの時間は最短を目指してリハーサルからスタッフのトレーニングをします。

トリは大学生と高校生の連弾『Let It Go』

第3部のトリは、小学6年生の子になるのですが、ことしは大学生と高校生の生徒が、ディズニーの『アナと雪の女王』よりLet ItGoのプレゼントを準備してくれました。この二人は長くピアノを習っている生徒さんですが、連弾を合わせた回数は3,4回だけ。受験やテストや部活で忙しいので、この教室で合わせた時間だけです。

でも長年の学習から、合わせるポイントがわかっているようで、息もぴったりでした。大好きなディズニーの曲で、最後まで残ってくださった方が多くて、にぎやかな発表会で締めくくりができました。

こどもたちの発表力と表現力を育てる

人前にでると誰でも緊張します。先生である私も緊張してあれこれと失敗をする瞬間があるので、生徒がどんな気持ちかはよくわかります。でも、大きなホールで大勢の前で自分が何をどんなふうに見せられるか、という体験ができる機会はとても貴重です。そして、なにかを伝えることができた、という体験は、一生の大きな財産になります。

準備9割

発表会のような大きな場をつくるには、細部にわたってイメージができるところの準備はとにかく事前にやってしまおう、と考えています。たとえば、当日の設営時の煩雑さをさけるために、支払いは事前に振り込むなど、現金の管理に注意力をとられないように工夫する、とか。打ち合わせは事前にオンラインミーティングで、役割と行動について指示を済ませておく、とか。そうすると、生徒やお客様へのケアに気持ちのゆとりが生まれます。

そして先生のコピーをたくさん配備

とくにスタッフのお仕事内容のレジメと事前のミーティングは大切で、ミーティングに出られない人向けにはミーティング録画をみてもらって、情報を共有します。先生が一人しかいないと、すべての相談がその場で持ち込まれてくるので、あらかじめ想定できることを伝えておきます。

それでも当日はいろいろ起きる!

当日の朝になって、「中学生の娘がうまく弾けないので、ホールの発表会を欠席したいと言ってます。」と電話あり。

「大丈夫。先生もまだまだなのよ。本番はどう弾いても大丈夫よ。」と励まして何とか舞台にきてくれました。思いのほか、ちゃんと弾けてニッコリでした。

また別の中学生。駆け寄ってきて「合奏用の鍵盤ハーモニカをお家に忘れてきた。どうしよう。」

もう一人のパートⅡの中学生に、忘れた子のパートⅠに本番は変更するようにお願いして一応解決。

その後、お母さんがイオンモールに走って、新しい鍵盤ハーモニカを購入してこられたとのことで、パートをまた元の通りに戻して本番。綱渡り状態でした。

最後はみんなが笑顔に

そんなこんながありましたが、予定より30分ほど早く終えられる発表会でした。

プログラム数のわりに進行速度がスムーズなのは、リハーサルでのスタッフのトレーニング(リハーサルはピアノの演奏者の練習の場だけではありません。)と、打ち合わせを丁寧に行っているたまものだと思います。

終わりが早まると、みんな嬉しそうにロビーで写真撮影タイムを楽しんでいます。あちこちで声をかけてもらって、私も写らせていただきます。そして、スタッフさんたちとは、近くのケーキ屋さんで打ち上げ。

発表会が延びると、このお店はオーダーストップの時間になってしまうので、みんなでケーキ屋さんの打ち上げを楽しみにがんばりました。

来年の発表会にむけて

もう来年の発表会の企画が、ふつふつとわいています。

また生徒たちと振り返ったときに素晴らしいと思える発表会につながる一年をつくっていきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代

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