子育てが終了した後に、お家に残ったピアノ。
シニア世代も自分のためにピアノを弾きたくて習いに来られることが多くなりました。
ピアノは何歳からでも始められます
歳をとると指が動かない~と多くの人が思われているかもしれないが、そんなことはありません。
みなさんは、日ごろ、大変高度な関節の動きを無意識のうちに微調整しながら日常生活を送っています。
ピアノは、「椅子にすわること」「腕を少し上げた位置から重力に逆らわずに下げること」の連続的な動作で音を鳴らすことができます。そして、無理に力を入れない方が、きれいな音でピアノが響きます。
楽譜をみやすく工夫する
アダルトアイ(老眼)の人は、楽譜を見やすい位置に置きましょう。グランドピアノだと、楽譜の台が遠近に調整できます。また楽譜を拡大コピーして音符をみやすくするなど、ご自分の目にとって楽な方法を工夫しましょう。
1曲全部弾けなくても大丈夫
継続してレッスンに通う場合は、次はこの曲を練習しましょう~と宿題が出たりしますが、難しい箇所があって先に進めないこともよくあります。また、忙しく練習する時間がないまま、次のレッスンの日が来たりすることもあるでしょう。
大丈夫です。そのままでレッスンに行き、弾けるところまで弾いてみてください。レッスンに行くと新たな気づきがたくさんあって、次へのヒントになります。
できない箇所は先生のアドバイスをいただきましょう
できない箇所のアドバイスをするのが、先生のお仕事です。ただ、「たくさん弾きなさい。」~というのではなく、どうすれば弾きやすいかを一緒に考えてくださいます。弾きやすいようにアレンジをしてくださる場合もあるでしょう。
レッスンに通う価値とは、今の自分にとって、必要なことをアドバイスいただけることです。
からだをゆるめて、きれいな音で
「先生の前では緊張してうまく弾けない。」~と大人の人は言われます。
はい、わたしもそうでした。
でも緊張すると、身体の各関節が固くなってしまって、鍵盤に硬いものが当たったような音になってしまいます。
きつくて硬い音は、自分の体も耳も疲れます。そして、関節トラブルであるへバーデン結節やブシャール結節の原因になります。
身体を楽にゆるめると、とても美しく響く音がでます。
弦を打つハンマーのシャフトや打鍵ポイントへのアプローチがうまくいく結果なのですが、とりあえず、身体をゆるめるとうまくいくのだ、と思ってピアノを弾いてください。
先生との連弾もたのしい
先生と音楽を共にすると、演奏の方法がとてもよくわかります。
隣で弾いていただくと、呼吸やフレーズ感、テンポや雰囲気の変化などがよく感じられると思います。
達成感・満足感・充実感
レッスンで得られることは、「しあわせな気分」。
好きな曲を弾けるようになったという達成感。
こんな曲がちょっとすてきに弾けるようになったなあ、という満足感。
ピアノがあって、毎日が楽しいなあという充実感。
今日のレッスンでも、「とっても充実した時間でした。ありがとうございました。」と大人の生徒さんに言っていただき、わたしの方がしあわせでした。
いつしか周りもしあわせに
弾いている本人が、心から楽しんでいる音楽は、聴いている人もしあわせにします。
レッスンでも、「素敵だったわ。もう一度聴かせて。」と、わたしが聴かせてもらうこともあります。
リタイアされたご主人様が、生徒さんである奥様がピアノの練習を始めると、リビングに来られてお茶をいれて聞かれたり、そばで洗濯物をたたみだしたりする~というお話を聞きました。
「ひとりで練習したいのに、気が散って邪魔なのよ~。」ってご本人はおっしゃっていました。(笑)
しあわせの波動が広がって周りをしあわせにできるピアノ。とてもすてきですね。
身体をゆるめて美しい音色で弾けるお豆奏法
お豆奏法に出会って、わたしも指の関節の炎症がなくなりました。
こどもも大人も楽にピアノが弾けるようになります。
「お豆奏法」に関する過去の記事(←ここをクリック)も参考にご覧ください。
本日もありがとうございました。
神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代