
ガウディ没後100年公式事業NAKED meets ガウディ展
大阪のグラングリーン大阪・ノースパークで開催されている「ガウディ展」に行ってきました。

今回の展覧会では、建築家アントニ・ガウディの出発点から、没後も建設が続けられているサグラダ・ファミリアの現在に至るまで、ガウディの思想や作品の魅力がとても分かりやすく展示されていました。
「自然」は偉大な書物
まず心に残ったのは、ガウディの言葉です。
いつも開かれていて、私たちが丁寧に読み取るべき偉大な書物、それは自然です。

この言葉の通り、ガウディの建築には、自然の形から得たインスピレーションがあふれていました。
植物のような曲線、貝殻や骨のような構造、光や風を感じるような空間。建築物の一つ一つのパーツが、ただの装飾ではなく、まるで命を持っているように存在していることがよく分かりました。
ガウディが学生時代に描いた設計図や、初期の建築作品の資料を見ることができたのも、とても興味深かったです。天才建築家として知られるガウディにも、学び、考え、試行錯誤していた時代があったのだと感じました。
体験型展示で「ガウディ風建築」を作る
会場には、体験型の展示もありました。

触れると大きな光の輪がふわっと反応する展示や、デジタル画面上で点と点をつないでいくことで、放物線を作っていく展示がありました。
点をつないでできた放物線を逆さまにすると、ガウディ風の建築物が出来上がります。世界に一つだけの、自分だけのガウディ風建築です。最後には画像としてダウンロードすることもできます。
ガウディは、重力によって垂れ下がる放物線を180度回転させることで、物理的にバランスの取れた建築構造ができると考えていたそうです。
実際に自分で作ってみると、サグラダ・ファミリア風の立派な建築物を作りたかったのに、なぜか可愛らしいものが出来上がってしまいました。それもまた楽しい体験でした。

「まず愛、そして技術」
もう一つ、とても心に残ったガウディの言葉があります。
物事をうまくやるには、まず愛、そして技術が必要です。
この言葉には、ガウディの仕事に対する姿勢や人生哲学が表れているように感じました。
まず愛があること。そして、その愛を形にするためには技術が必要であること。

これは建築だけでなく、音楽でも、教育でも、どんな仕事にも通じる言葉だと思います。プロとして何かを続けていくためには、想いだけでも、技術だけでも足りない。愛と技術の両方が必要なのだと、深く感じました。
生命力あふれるガウディ建築
展覧会では、グエル公園、カサ・ミラ、サグラダ・ファミリアなど、ガウディの有名な建築物を模型や写真、パネルで見ることができました。
ステンドグラスやタイルのパーツも展示されていて、その色彩の美しさにも心を奪われました。
ガウディの作品は、古い建築物でありながら、まったく古びていません。むしろ今見ても新しく、エネルギーに満ちています。
曲線の美しさ、色彩の豊かさ、自然と調和した形。どれを見ても、ガウディがやはり天才建築家であったことを実感しました。

サグラダ・ファミリアに込められた祈り
最後の広い展示室では、サグラダ・ファミリアのプロジェクションマッピングがありました。
ガウディは路面電車の事故で亡くなり、その後、設計図の多くは内戦によって失われてしまいました。それでも後継者たちによって資料が復元され、ガウディの意思を受け継ぎながら、サグラダ・ファミリアは一世紀以上にわたって建設が続けられています。
今年、イエスの塔が完成するそうです。
一人の建築家が残した思想を、時を超えて多くの人たちが受け継ぎ、今も形にし続けている。そのこと自体が奇跡のように感じられました。
それだけサグラダ・ファミリアという建築には、人類にとって大きな価値があるのだと思います。
私は30年前に実物のサグラダ・ファミリアを見たことがあります。いつかまた、さらに成長を遂げたサグラダ・ファミリアに会いに行きたいと思いました。
まとめ
今回のガウディ展では、建築作品の美しさだけでなく、ガウディの思想や仕事への姿勢に深く触れることができました。
自然から学ぶこと。愛を持って仕事をすること。そして、それを形にするための技術を磨くこと。
ガウディの建築は、ただ美しいだけではなく、見る人に力を与えてくれるような生命力に満ちていました。
大阪でこのような素晴らしい展覧会を見ることができて、本当に良かったです。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代





