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主音と属音でドミナントモーション

「こどものスケール」(樹原涼子著 イラストデザイン・トナカイフサコ 音楽之友社)の中で、ダイアトニックな音がキャラクターで表現されています。

ダイアトニックな音とは、たとえばハ長調でしたら「ドレミファソラシ」の7音のことです。

ダイアトニックな音メンバー

それぞれの音、第1音(主音)、第2音、第3音、第4音(下属音)、第5音(属音)、第6音、第7音(導音)には役割があり、メロディでも伴奏でも、その音らしさを表現することが大切です。

そして、音には、この音からこの音に行きたい。というエネルギーがあります。

第7音のお妃さまは、愛しい王様(主音)に惹かれる気持ちがあります。第4音(下属音)は、長調のときの第3音が大好きで、くっついていきたくなります。第4音、第7音は、コード(和音)では、トライトーンと呼ばれ、音の進行を方向づけます。

音楽の導入期からたいせつな主音と属音の関係

そして、属音。第5音(属音)は、主音とペアになって、ものがたりを動かしていきます。

ニコニコと王様の王冠を磨いてあげている執事。この執事がたいせつなキャラクターで、実は王様をリードして落ち着くところに連れていってあげるのです。

この一つ一つのエピソードの終止するところをドミナントモーションと言います。

ドミナントモーション

いつも主(あるじ)のために奔走するけなげな執事

いつも主のことだけを思い、主のために奔走する姿は、まるで………(NHK連続テレビ小説「らんまん」より)

それはまるで、「らんまん(NHK朝ドラ)」で万太郎に尽くす竹雄

つまり

けなげな従者、竹雄のおかげで、こどものスケールのキャラクターのドミナントモーションの説明が楽になりました。

特にマダムの生徒さんには、よくご理解いただけました。

第13週で、竹雄がいったんお別れになって、残念です~。涙

音のキャラクターを生き生きと表現する

音楽の中でこれらメンバーたちを生き生きと動かして演奏すること。それはとても楽しい作業です。

「こどものスケール」で、調性や音程感覚に親しみをもって取り組んでいます。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代

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