毎年3月に開催している神戸北町しばたピアノ教室の発表会。今年も無事に終わりました。

(2025年3月23日(日)。神戸市立北神区民センターありまホール。)
今年は、阪神淡路大震災から30年のメモリアルの年です。
その思いを込めて、特別な企画のコンサートでした。
2025発表会のプログラム構成
プログラムは、学習歴の長い生徒さんを第1部に、第2部が組曲などの大勢で1つの作品を作るコーナー、第3部は小学生以下、という構成です。
そして特別な企画とは…
震災の年に学校の教師だった臼井真先生が作曲をされて、以来ずっと神戸市の学校で歌い継がれている「しあわせ運べるように」。その歌を発表会の全員合唱のときに美しく歌いたい。
その思いから、長年地元の小学校で、音楽の教師として合唱団の指導者として多くの実績を残された小比賀先生にレッスンをお願いしました。詳しくはあとで述べます。
第1部は中学生以上の生徒の演奏
コロナ期に、前半後半のお客様の入れ替えのためにこの順番にしました。第1部の終了あとに集合写真を撮ります。
集合写真のためにみなさんは早めに来られるので、結果的に、小さな子が疲れる前に大きな曲のプログラムを鑑賞できるようになりました。
第1部~中学生から大人。私の講師演奏もここで生徒に交じって弾きます。
ファミリー連弾とお豆奏法の講師演奏
第1部はソロのピアノのあとに、ファミリー連弾、全員合唱と続き、集合写真を撮ります。
ここ数年、連弾はファミリーでの演奏が多いです。
ほほえましい兄弟や姉妹が演奏する姿は、お家でも良い時間だったことと思います。
(以前より喧嘩は減っているみたいです。)
連弾の締めに、お豆奏法を学んでいる講師の寺嶋先生と、「パッヘルベルのカノン」を演奏させていただきました。
第1部の終わりに全員合唱と写真
大きな生徒さんは、最後まで残る時間がない人もいますので、ソロ演奏が終わったあと、小さな子たちの演奏が始まる前に集合写真を撮ります。
以前は、全部のプログラムが終わった一番最後に写真を撮っていましたが、小さい子が疲れて笑顔が少ない写真になることが多かったです。
写真は元気がいっぱいのときに撮るのが良いですね。

合唱指導の先生を招いての練習
さて、集合写真前の全員合唱は、「怪獣のバラード」と「しあわせ運べるように」の2曲。

区民センターの音楽室を借りて、数回の練習をしました。
合唱の先生として長年音楽教育にたずさわってくださった、神戸市のレジェンドともいわれる小比賀先生がこころよく練習のお手伝いを引き受けてくださいました。















阪神淡路大震災のメモリアルのスライドを用意して
そして、本番では、我が家にとっておいた震災当時の新聞の写真や、ニュースで見たことがある災害時の画像などを用意してスライドを流しました。
小学3年生の生徒のお父さんが、震災時の体験談をまとめてくださって、生徒さんがお父さんから聞いたお話として、作文を読んでくれました。
会場からは、すすり泣きも聞こえました。
犠牲になった人たちへの祈りと復興への感謝のきもちを込めて歌った歌声は、きれいに澄んだ響きでした。
会場からも歌声の応援をいただき、とても感動的な合唱となりました。

第2部は生徒のクラリネット演奏とブルグミュラー25の練習曲絵本の組曲
第2部は、アンサンブルとピアノ組曲。
アンサンブルは、ブラスバンド部の活動をしている生徒さんが、妹さんのピアノで1曲披露してしてくれました。
今年の組曲は、ブルグミュラー25の練習曲の絵本の挿絵をスライドで映しながらのピアノソロ。
25曲のうちの10曲を10人の生徒が弾きました。
誰もが学習過程で親しんでいるブルグミュラー25の練習曲なので、大人で懐かしい気持ちで聴いていただけたり、小さな子でこれから習う子にとってもお耳の体験としてよかったと思います。

第3部は小学生以下のソロ演奏
デビューの生徒さんから始まり、小学6年生がドビュッシーの「アラベスク第1番」で締めてくれました。


順番を待つ姿もお花畑のように、かわいらしかったです。
楽しい表情で弾けたことがなによりでした。

最後に教室を卒業する大学生との記念の連弾
15年ほどピアノを続けてくれて、ピアノが得意になった生徒さんでしたが、大人になって教室を卒業することに。
長い間教室で育って卒業する生徒さんとは、記念の連弾をさせていただきます。
どんなに言葉を尽くしても、思い出や感謝は伝えきれず、やっぱり一緒に音楽を演奏して気持ちを通わせたいです。
一緒にラヴェルの「ボレロ」を弾きました。
いただいた感想
・合唱の練習が楽しかった。
・趣向を凝らした演出で感心しました。
・楽しく弾けてよかった。
・いつもレッスンのあとは、良い顔をして帰ってきます。など。嬉しい感想をいただきました。
来年にむけて

苦労も多い発表会の準備ですが、みなさんが喜んでくださるとほんとうにやってよかったと思います。
早速、来年弾きたい曲をもってきている生徒さんもいます。
成長を見守る場として、来年の発表会もがんばります!
読んでいただきありがとうございました。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代