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ブルースリウのピアノはすごかった。

2023年3月1日、大阪のザ・シンフォニーホールに、ブルース・リウのリサイタルに行ってきました。

2021年のショパン国際コンクールの覇者、ブルース・リウ

コロナ禍のショパンコンクール、YouTubeやテレビの前で日本人のコンペティターを熱く応援した日々も懐かしいですね。そして、絶対優勝する!と思った反田恭平さんがアレクサンデル・ガジェブとともに2位で、カナダのブルース・リウが一位。彼はあまり勝者のドヤ感もなく、ナチュラルな雰囲気。とても興味を持って行ってきました。

初めて生で聴くブルース・リウの音

当日のプログラムは、下記の通り。

ブルース・リウは、音のひとつひとつが瑞々しさを持った細胞のように、生き生きと輝く音色。鍵盤に強くたたきつけるようなタッチではないから、大曲でも耳が疲れず、光のような音粒が展開する世界を堪能出来ました。作曲家が書いた楽譜が誠実に再現される感じ。そこに演奏者の余計なコメントが差し挟まれずに、作曲家の言葉が聞こえるような演奏でした。そして、ピアノとはこう弾くモノだったのか、と感じ入った奏法でした。

アンコールは、バッハ、ショパン、リストなど5曲も。

大阪のザ・シンフォニーホールの聴衆は、ブルース・リウの演奏に大感動。スタンディングオベーションの嵐でした。そして、素晴らしいアンコールに次ぐアンコール。

ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調遺作

ショパン:3つのエコセーズop.72-3

バッハ:フランス組曲第5番アルマンド

リスト:ラ・カンパネラ

ショパン:ワルツ第19番イ短調遺作

ありがとう、を言わずにはいられない、感動の一夜。これからのブルース・リウも楽しみです。

ピアノを弾くときに目指したい音色

ブルース・リウの先生は、ダン・タイソン。大家が育てた大物弟子です。格段に才能も教育環境も違うことを承知で。。。音の一つ一つにクリアな光が宿るピアノ。あんなふうに弾きたい。これから追っかけ間違いなしです。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代

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