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第18回上杉春雄J.S.バッハを紐解くセミナー『平均律クラヴィーア曲集第2巻②』

2024年5月12日(日)札幌の神経内科医でピアニストの上杉春雄先生のバッハセミナーを開催しました。(主催:ぷちピアノランド関西

上杉春雄バッハセミナーチラシ

神戸中華会館でのリアルセミナーへのご参加をありがとうございました。ただいま、アーカイブ動画への受講を承っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

昨年(2023年)秋から始まった平均律クラヴィーア曲集第2巻

第2巻の始まりは、昨年の秋バッハ(2023年9月10日)『平均律クラヴィーア曲集第2巻①』です。上杉春雄先生による第2巻の第1番~第4番の解説と演奏がありました。

2015年より平均律クラヴィーア曲集第1巻全曲セミナー、2019年よりインヴェンションとシンフォニアセミナーを経て、9年前には自分たちの力では全くできるイメージがなかった第2巻に突入。

昨年の秋の平均律クラヴィーア曲集第2巻のはじまりは、そびえたつ山に挑むような気持でスタートしました。

ところが、今回の第18回を終えてみると、バッハの時代、バッハという人、バッハの音楽がとてもよくわかるようになりました。これは、毎回上杉先生が、セミナーのためにたくさん動画や画像資料を用いて解説くださるおかげで、ピリオド楽器から当時の音楽やバロック建築にいたるまで、まざまざとバッハの景色が目にうかぶように工夫されているからだと思います。

平均律クラヴィーア曲集第2巻が、思ったほどしんどいものではなく、美しさ、楽しさ、受難曲の痛みを味わいながら、時代を経た絵画をみるように、解きほぐれていく感覚が心地よかったです。

このセミナーは、プロのピアニストもアマチュアの愛好家も、チェンバロ奏者も指揮者も参加されているのですが、どのターゲットにとっても満足がいく内容を用意されていることに毎回感心させられます。

平均律クラヴィーア曲集第2巻のセミナーは、4つのプレリュードとフーガの解説と演奏があります。

第18回セミナーは、第5番から第8番でした。後ほど詳しく述べます。

最初にミニセミナー『暗譜のコツ』

音楽之友社ムジカノーヴァ

5月現在発売中の月刊誌『ムジカノーヴァ5月号』(音楽之友社)に、上杉先生の連載記事「ピアノ演奏における脳と身体のしくみ」に、暗譜のコツについてのページがあります。この記事からは、読み取り切れない深い内容を、たくさんのスライドをご用意くださいました。

また配布のレジメ資料には、暗譜のコツを7つのステップでまとめられ、たいへんわかりやすくなっています。

それぞれのステップの内容が濃いので、アーカイブ動画は、1ステップごとに見出しの時間を入れて、配信させていただいております。

配布のレジメのボリュームにおどろき

動画受講のみなさまへはレジメをPDFで、リアル参加のみなさまへは、レジメを冊子でお渡ししています。(データのダウンロードが間に合わない場合もありますので。)

文書レジメ16ページ、書き込みの楽譜を含むスライドページが47ページ、という分量で配布させていただいております。今回特筆すべきは、現在絶版になっている全音版のトーヴィ編平均律クラヴィーア曲集第2巻(第1巻も絶版)が、上杉先生による翻訳で、トーヴィの解釈がよみがえり、文書レジメに全訳が掲載させていることです。

もともとのトーヴィ編の全音版は、ところどころ誤訳があって、意味が逆になっているところもあるそうです。

全音出版には、ぜひトーヴィ編の平均律クラヴィーア曲集の再出版をお願いしたいですが、それまでは今回のレジメが大変役に立つと思います。

受講者の希望もあり、すでに講義が終わっている第1番~第4番についてのトーヴィの全訳についても、上杉先生はこのセミナーでお渡ししたいと、おっしゃってくださいました。

文書レジメの部分は、サー・ドナルド・フランシス・トーヴィ(イギリス人音楽理論家、1875年生まれ)、サー・アンドラーシュ・シフ(ハンガリー人ピアニスト、1953年生まれ)の楽曲解釈についてのコメントが引用され、それに対する上杉春雄氏(日本人医師、ピアニスト、1967年生まれ)コメントも並べられています。

時代や国を超えたバッハ愛あふれる3人のお言葉が、とても興味深い。

このセミナーの推奨テキストについて

このセミナーでは、配布資料の中に先生の注釈付きの楽譜もあります。先生の講義のたたき台として使用されているのは、全音版トーヴィ編の平均律クラヴィーア曲集第2巻です。また、新版ヘンレ版のアンドラーシュ・シフがフィンガリングしたものも参考楽譜として推奨されています。

平均律クラヴィーア曲集第2巻第5番~第8番

世界の第一人者のピアニスト、チェンバロ奏者がロンドン自筆譜、またはアルトニコル版を参照して演奏をしているとのことです。

ヘンレ版は、ロンドン自筆譜をもとに、トーヴィ編はアルトニコル版の系列だそうで、それぞれの解釈の違いと、上杉先生はどちらで演奏されるか、とその理由を話されました。

第5番フーガの怪しい音も見逃さずに、バッハの意図をくみ取ろうとするところも面白かったです。

また第6番フーガでは、うねる三連符からバロックへの連想。絵画や建築物を通してバロックを感じるように工夫された講義。

第7番は、バッハがリュートに興味をもちリュートのための音楽を作曲した年代に近いことから、同じ調性で書かれたこの曲の類似性と、軽やかさ、甘さ、牧歌的、柔らかさなど、曲想について解説がありました。

第8番は、高い宗教的な啓示を醸し出しているすばらしさと、ロンドン自筆譜を推奨される理由など、資料のレジメからも熱く語る上杉節が感じられます。マタイ受難曲との共通性についても述べられています。

素晴らしい講義内容、そして講義のあとでの実際の演奏もほんとうに素晴らしいので、ぜひ第18回セミナーのアーカイブ動画でご受講ください。(6/15まで視聴可)

ランチタイムクリニックについて

コルトーのピアノメトードに基ずく、上杉先生の奏法アドバイスのコーナーです。限定4人。(当日抽選)

上杉先生が、指に無駄な力をかけずに美しい音を鳴らすアドバイスをくださいます。

無駄な力をかけないということは、ジストニアなど神経系の難病の予防になります。

現在は、第18回セミナーアーカイブ動画受講者と第19回セミナー(2024秋のバッハ)の受付中ですが、すでに第19回セミナーでのランチタイムクリニック受講権利の方は確定していますので、来年の春バッハ(2025春のバッハ)をお申込み対象者からの抽選になります。来年の春バッハは、今年の7月ごろから募集させていただきます。

コルトーのピアノメトード

リアル参加のみなさまの声

8番のフーガとロ短調ミサ曲がリンクしてるという解釈が興味深かったです 平均律はエチュードというイメージが強かったのですが バッハの信仰心は曲の至る所にちりばめられてるんですね

(リアル受講 Sさま)

暗譜のコツはとても参考になった。近頃は楽譜がなければ何も弾けない、暗譜能力ゼロと思っていたが、そう言えば何年も楽譜なしで弾く練習をしていないことに気がついたので。聴音からいきなり弾くことはとてもできないが、せめて運動記憶から弾く練習はしてみたいと思う。

動画で、特にカンタータとか器楽曲以外の曲から平均律の実像に迫れるというのは素晴らしいと思う。自分ではとてもそこまで思いが及ばないので。

(リアル受講 Mさま)

あまり深く勉強してこなかったバッハを勉強せねばという思いで受講を始めたのですが、昨日は上杉先生の躍動感溢れる演奏、引用して下さる動画にバッハって本当にいい曲!と感動しながら拝聴していました。私にとって古めかしいものだったバロック時代が上杉先生によって息吹が吹き込まれ色彩感溢れる魅力ある時代となりました。

(リアル受講 Oさま)

第19回セミナーに向けて

第19回セミナーは、平均律クラヴィーア曲集第2巻第9番~第12番

日時:2024年9月8日(日)10:30~15:30(1時間の休憩)

場所:神戸中華会館(アーカイブ動画受講あり)

お申込みをお待ちしております。

第19回セミナー申込みはこちら

今回の上杉春雄先生

今回から、上杉先生は楽譜の代わりにiPadを使われて演奏をされました。

譜めくりBluetoothのフットペダルは、こちらを使用されていました。

今回もご参加いただきありがとうございました。

平均律クラヴィーア曲集第2巻さいごまで、走り抜けたいと思います。

記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代

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