高校生男子デュオ「兄-ズ」の演奏会に行きました。2024年7月15日。神戸朝日ホール。
兄ーズは、高校3年生の双子の兄弟
兄-ズは、4人兄弟のうちの上の双子。下に弟、妹がいる、男子校に通う高校3年生です。
幼少の頃から、クラシックのピアノを学び、国内の大きなコンクールで数々の入賞成績を残してきました。
2024年は、NYカーネギーホールのデビューも。
2023年は、ドイツでの招聘演奏が大喝采を浴び、インスタグラムでも彼らの活動を目にする機会が増えました。
そして、2024年には、カーネギーホールでの演奏デビューも果たしました。
医学部受験を目指す理由
兄-ズには、生まれつき呼吸器を装着しながらでなければ生きられない弟がいます。
そのため、小学生のころから、病院や発達支援の施設などで、ピアノ演奏のボランティアを行ってきました。
将来は、弟さんだけでなく、多くの病気をかかえた人を救うべく、二人とも医者を目指しているそうです。
プログラムについて
第1部は、バッハの「主よ 人の望みの喜びよ」から始まり、連弾のクラシックの代表曲である、ドヴォルザークのスラヴ舞曲、ブラームスのハンガリー舞曲など。
第2部は、ディズニーメドレー、ジブリメドレー、感動的な映画音楽、そしてJPOPでノリノリな楽しさを演出してくれました。
MCと余興もピカ一
特に印象的だったのは、会場に向けての親しみこもったMC。
「PIANO LAND」と銘打ったリサイタル名は、「みんなが音楽の遊園地で遊ぶようなひとときを。」という兄-ズの想いが込められているそうです。
合間に、ブルグミュラーの「アラベスク」をメトロノーム400で弾いてもみる~という芸も披露。
iPadでメトロノームを鳴らして、実際に早送りの音楽のように、弟君が弾いてみせて大盛り上がりでした。
また、7月20日がお誕生日だそうで、会場のみんなでハッピーバースデーを歌ったのもみんなにとって楽しい思い出。
テクニックには圧倒されますが、兄-ズのお人柄には、親戚の子みたいな気持ちで、会場からはほほえましくあたたかい拍手が送られました。
ラストの人気曲「Bling-Bang-Bang-Born」では、会場中が手拍子を振付でピアノにあわせて、最高の一体感。
そしてこれからは受験勉強に専念
7月の神戸と東京の公演を最後に、しばらくピアノ活動を休止して、受験勉強に専念されるとのこと。
ただでさえ、難関な医学部受験ですが、ありえない実績を積んできた兄弟だから、すべてを可能にしていくことでしょう。
兄-ズの音楽からうけとったこと
この演奏会を、周りの人にお知らせをしましたら、友人のピアニストさんとそのご家族や、私の教室でも2組のシニアの生徒さんご夫妻や、大学生の生徒が一緒に鑑賞してくれました。
いろんな年代の人を結びつけてくれる音楽に感謝です。
兄-ズのふたりは、チャレンジや苦労もプラスのエネルギーにかえて、わたしたちにシェアをしてくれます。
ピアノ学習者の目標であるその姿は、多くの人に希望と勇気を与えてくれます。
兄-ズが叫ぶ「がんばった先は~最高だ!!」がさわやかに胸に響きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代