東大AI博士のカリスさん。
林修先生の「初耳学」以来、カリス(敬称略)の、YouTubeはほぼ見ました。
初耳学は衝撃でした!若い世代に自分の置かれた境遇をこんなふうに乗り越える人がいる、ということに感動しました。
カリスという人
カリスは韓国人ですが、日本で学べる留学の制度があり、非常に難関でありながらも、16歳で日本の東大に合格しました。
幼いころから、父親の暴力を受けたり、学校でいじめに遭ったりして、自分の環境を変えることに全力で取り組んだそうです。
東大では医学部で学び、その後海外の大学でも研鑽して、AIの研究もきわめます。そして、自分の研究の力で日本に利益をもらたすことができる、と政府に働きかけて日本の永住権を得ます。
現在は、医療データを集積、分析して、国内外の医療現場で役立つようにデータの整理をして提供するという、今までにない医療データのプラットフォームを立ち上げています。
話し方は、ユーモアたっぷり盛り込んで、日本語も巧みに話されていますが、どこか堅さがとれないままの大真面目な印象。そこがユーモラスな感じがするのですが、実は、とても周到な準備をしていることがわかります。
スモールステップの実践は、SNSでも発信されています
カリスの一貫した思いと目的を達成できる努力。
また自分が研究したことを論文で発表し、そこに至るスモールステップのノウハウをYouTubeをはじめとするSNSでシェアしてくれています。
大学受験の勉強法をPASSLABOの宇佐美天彗さんとコラボしているYouTubeも面白いですし、カリスの英語をマスターするための2時間の長尺YouTubeは、特にリスニングやスピーキングのためになります。↓
本では、カリスの考え方が体系的に学べます
2024年10月に出版されたこの本は、一般人や、学生にも取り入れられる習慣やマインドがちりばめられています。
SNSでは、断片的ですが、この本によって体系的に、カリスのマインドがわかり、実践しやすくなります。
5つの章があって、「仕事」「勉強」「人間関係」「自己改造」「未来」について、考え方、行動のコツが書かれています。1文が3行~5行で、スペースがあるので、会話のようにお話を聞いている感覚で読めます。
大切なところは太字。それから偉人たちの、言葉の引用があって、カリスの説明に説得力がプラスされています。
普通の啓発本ではない
自己成長のためのアドバイスは、もちろんのこと。
その動機付けとなる仕掛けがたくさんあります。動機づけのための、メンタル面でのサポートが手厚い。
人間関係においては、ホルモンのデータを用いたエビデンスで、デートで着ていく服までアドバイスしてくれていて、クスっと笑える。
また、本番前にするとよいこと、なども詳しく書かれていて、受験や試合、コンクールに臨む一般人や学生には大変役に立ちそうです。
ものすごく科学的でありながら、感覚的
わたしは、ピアノ奏法として、お豆奏法を学んで実践しています。
身体の感覚に着目した奏法なのですが、本の文章を読んでいると、思考に先走りすぎず、肌になじむように感覚で理解できます。
そういう点もこの本がとても気に入ったところです。
どこからでも、つまみ読みでもだいじょうぶ
パラっと開いて目にとびこんだところが、たぶんその時の自分に必要な言葉。
そう思って読むとおもしろいし、フッと身体に入る気がします。
毎日、そばに置いて開いたところを見るのが楽しいです。
天才のそばにいると、天才になれるかもしれない。
感覚的なことを、人に伝えるのは難しい。
この本では、エビデンスや、偉人の言葉を引用して、とても説得力をもたせて書かれていますが、カリス自身が語る言葉の部分が一番、共感でき、エネルギーが伝わります。
天才のそばにいると、天才になれるかもしれない。
林修先生が思ったように、わたしもいつか会ってみたい人です。
本の中で、あるいはYouTubeで、カリスに会ってみてください。
自己啓発本をすすめたい人
日頃、ピアノのレッスンで生徒に接していると、成長をうながす言葉を常にさがしています。
本を読むのは、自己研鑽でもありますが、エネルギーを持つ言葉をたくさんストックしておきたい。
本の感想は人それぞれですが、いっぱいヒントがもらえました。
まだレビューが少ないですが、わたしも★★★★★です。
見えない未来に向かって希望を持って生きるしかない
どうせ生きていくなら、明るい未来を目標にしたい。
そして明るい未来に対しては、積極的に行動したい。
その手掛かりが、少しわかります。
良かったら読んでみてください。
今までのおすすめ本
こちらもよろしければ、お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代