2024年10月16日。大阪のザ・シンフォニーホールにて、フランクフルト放送交響楽団とブルース・リウの公演を聴いてきました。
ブルース・リウの鑑賞歴
ブルース・リウの来日コンサートには足を運んでいます。昨年の記事はこちら↓
2024年は、
2月11日 ワルシャワ国立フィル譜ハーモニー管弦楽団(みなとみらいホール)
横浜まで!行きました。記事はこちら(アメブロ)
3月1日 ブルース・リウピアノリサイタル(大阪ザ・シンフォニーホール)
このリサイタルでは、ショパンの埋葬ソナタに感動したのに、記事には残していなくて残念です。
結構、追っかけています。
過去を反芻していましたが、今回のプログラムはこちら↓
10/16大阪公演の演奏プログラム
10月16日 プログラムです。
ワーグナー: 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
ベートヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」(ピアノ ブルース・リウ)
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
アンコール曲
アンコールはこちらでした。↓
ブルース・リウ アンコール曲 ショパン:幻想即興曲
オーケストラのアンコール曲 ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
座席は左ステージ横のバルコニー
今回の座席は、左側バルコニーでした。
思いのほか楽しめるお席でした。
指揮者の表情がよく見えて、それに反応していくオケの演奏との協調性が面白かったです。
そして、正面の客席から見たら、いつもは最後列にいる金管楽器、打楽器が左ステージ横バルコニーでは、目の前でした。
曲の盛り上がってくるところで、楽器を手にとって準備するので、「来るぞ来るぞ~」というワクワク感。
マイスタージンガーのエンディングの、ホルンの高鳴りやトライアングルのトレモロやティンパニの響きも体に伝わってくるので、身体ごと楽しめました。
ブルース・リウは背中越しから鑑賞
左後方からではありますが、ブルース・リウの手の動きがよく見てとれたので、ずっとガン見。
鍵盤のあたまをポン、ポンとタッチする弾き方は、今学んでいるお豆奏法のやり方に近い気がしました。
ベートヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」は、ちょっとイメージが変わるくらいの端正な美しさ。
別次元の曲に聞こえました。第2楽章の光が落ちてくるような響き。思い出すと満たされます。
圧巻の展覧会の絵
芸術の秋~にふさわしい「展覧会の絵」では、一流のプレーヤーが腕前を発揮しながら、とてもゴージャスな絵を描いてくれました。
金管楽器に近い座席だったので、近くで聴けてよかった、と思いながら、受け渡されていくソロのパートに心の中で拍手を送り続けました。
ハープ2台、チェレスタ。コントラファゴットなど、ステージが華やか。
キーウの大門の最後では、大きな釣鐘をハンマーで打つのが目の前で見られたのも楽しかったです。
演奏が終わったら、長い拍手が鳴り続けて、指揮者のアラン・ティノグル自身も満足に感動されている様子でした。
アンコール曲のオケ版の月の光で、おとぎの国にいざなわれるように、余韻に浸る。
楽団員も会心の出来だったのか、終わるなり、お隣のプレーヤーと力強くハグし合う姿があちこちで見られ、ステージを去りながらもお互いをハグしていました。
名残おしく会場をあとに
いつも思うのは、演奏後にゆっくりと演奏を思い出しながら語り合いたいなあ、ということ。
終バス時間を気にしながら、そそくさと会場をあとにするのがもったいなくて、しばらく浸っていたかったです。
ブルース・リウが、ロビーでサイン会をされていました。
そういえば、前回のリサイタルでは、大阪のブルース・リウの推しのおばさま方が、禁止の花束贈呈や応援ボードを広げる場面がありました。今回は、再三の注意アナウンスと警備も厳しく配備されていて、落ち着いていました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代