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甲野善紀先生を招いて~音楽家のための身操法講座

甲野善紀先生を招いての身操法セミナーが無事に終わりました。

2024年9月23日(月祝)神戸学生青少年センターにて。

このブログは、そのセミナーのリポート記事です。

古武術家・甲野善紀先生

古武術の動きから、現代の生活でも役に立つ講座を開催されたり、たくさんの本を出版されています。

Amazonで検索しただけでも、ズラリと!↓

kindleUnlimitedでも、甲野善紀先生のたくさんの著作を読むことができます。

数々の本の題名からも推測できるように、今まで現代人が意識していなかった身体の使い方や気づきで、さまざまな問題が解決できる~

今回のセミナーは、具体的にどうしたらいいのかというお話と、実践を体験するワークショップです。

お豆の奏法との共通点

上の写真にもある甲野善紀先生の著作の本、「できない理由はそのがんばりと努力にあった」のフレーズを、お豆の奏法サロンの舘えりな氏もレッスンで毎回言われています。

「なにもしない。」「なにも意図しない。」

普通に聞くと、意味不明で、どういうこと?というツッコミしか出てこないのですが、その瞬間に放たれるピュアで大きなエネルギー(ピアノの場合は、響きとして表れる事象)に、なにやら大きな共感と感動を呼ぶ真理がある~

みたいな……(表現難!!)

講座の前の打ち合わせでの、甲野先生とえりな先生の会話。

「人間の表面は顔のある方だと考えられているから前面ばかりに意識が集中するけれど、たとえば馬は背面が表になる。四つ足歩行の名残を考えると、もっと人間も背面を使えるはずで、そうすると力が何倍にも発揮できる。」

「手首のカタチも四つ足歩行のときのイメージで使うと、ピアノも弾きやすい。」

もうそのままで対談セミナーになるような内容のお話を交わされていました。

(このセミナーの企画・開催は、お豆奏法サロンの関西メンバー有志です。)

個別体験希望者が多数のため抽選で

セミナー中に、甲野先生による抽選(40人中26人が個人指導を希望)で、時間内に15人が個人指導を受けることができました。

ピアノの先生のほか、ギタリスト、ヴァイオリニスト、声楽家、介護士など。

それぞれの悩みや問題を一言聞いただけで、甲野先生がその人の身体の部位に働きかけて、今までと違う意識を発生させるような施術を行います。(いろんな秘技があり、説明不可です。)

たとえば、男性のギタリストさんが、指が上手く回らないパッセージについての相談をされたときに「あなたの名前を反対から唱えてごらん。」というアドバイスで、すんなりと弾けちゃった、とか。

ヴァイオリニストさんも、腕の固まり、指の固まりを相談されて、施術のあとでは響きも演奏も素晴らしく別人のように(巨匠のよう!)なられたこと、とか。

ピアノでも、難しいパッセージや豊かな音色で、次元の違う響きになったり、が繰り広げられて、本当にびっくりの連続でした。

無意識の力をひきだす

この日のセミナーを通して、みなさんの変化、偶然くじに当たった自分のときの変化を考えてみると、甲野先生がされたことは、身体や意識がもともと持っている力がどうすれば引き出されるのか~そのきっかけを施されたのだと思います。

ギタリストさんのように、これから難しい箇所を弾こうとするときに、自分の名前を逆さまに言わされるとなると、当然意識は、名前を逆さまに唱えるほうに引っ張られて、ギターを弾くほうが無意識状態で行うようになります。

意識に別の負荷がかかることで、肝心の問題への集中(こだわり、という余計な執着)がそがれてしまう→その方がなぜか、上手くいく。

お豆奏法のサロンで、「その考えを手放す。」「気にしていることも手放す。」を連発しながらアドバイスしているえりな先生のレッスンとも、とても重なるものがありました。

紐をからだに巻くと

何人かの人が、紐の施術もあったのですが、使われているのは上半身に巻く太めの紐や、手や足の指に絡める細めの紐があります。

上半身に巻く紐は、姿勢が安定したり、腕が上手く使えたりします。

介護などでで人を起こすとき、重いものを動かすときにも、いつも以上の力が発揮できます。

ピアノを弾く姿勢も安定して、肩や腕が柔軟になって、ピアノが弾きやすくなります。

この日は、和楽器の横笛の息が上手く使えない人が、紐を巻いてもらって効果がありました。

足の紐は、捻挫していてもスッと歩けるようになる、とか、疲れなく長く歩ける、とか、さまざまな効能があるようです。(写真の足のモデルは、合気道の経験が豊富なピアノの先生です。)

日々の気づきが成長につながる

甲野先生自身も、毎日が気づきの連続で、現在が最高の技を持っている。

そしてそれは、次の瞬間にさらに新たな気づきを得て、もっと高度な技になっていく~とおっしゃっています。

70代の方にそのように断言されると、生きていくことがものすごく楽しみになってきます。

つまりは、身操法とは「対応力」

甲野先生による、秘技、手技というものは、普通の人には真似できないものですが、やってらっしゃることは「対応力」とおっしゃっていました。

外からの働きかけが自分にあったとき、それにに対して自分がどう対応するのか。

それは、武術に限らず、楽器演奏に限らず、身の周りに日常的に起こるすべてのことに対して、どう対応するのか、という知恵であり、技術であり、マインドである、と。

「この対応力は、生きていくうえですべての人に必要なこと。」

だから、どんな小さな集まりでも、どんなに遠くても、心をこめて対応力の必要性を伝えるために駆け回っておられるのだそうです。

2025年3月30日は美濃で、甲野先生とえりな先生の対談イベント

来年の3月30日。

お豆サロンのフェスティバルが美濃で行われる際に、甲野先生とえりな先生の対談イベントがあります。

企画内容は、現在準備中。

人生を深く見つめる時間になりそうです。

打ち上げ会場にて。

今回の主催スタッフです。

関西の「音楽家のための身操法セミナー」の続編も企画しています。

関西での今回のセミナーを、甲野先生自身が気に入ってくださったこともあり、先生の方からも次回の提案がありました。

日程を調整してご案内したいと思います。

お豆奏法の過去記事ご案内

お豆コンサートin岐阜

お豆奏法リアルレッスン

対談イベント「これからをどう生きるか?」

ピアノ奏法革命!お豆奏法とは?

記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。

神戸北町のしばたピアノ教室 柴田 幸代

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